鎌田建設芥OME『カマダの家』>檜のはなし

【檜の歴史】

最高の建材にして木材の王と言われる檜は日本の誇りとして、昔から日本の木の文化を支え、貢献してきました。常に森林・林業・建築・文化・歴史などさまざまな面から取り上げられています。

例えば、『日本書紀』の中に、「スギとクスノキは船に、ヒノキは宮殿に、マキ(槙)は棺にせよ」とあるのは、よく知られていますが、日本書紀にそう記せられているということはその数千年も前、相当古い時代からヒノキが宮殿建築用として使われ、最適最高の材であることが証明されていたことになります。古代には、次々と遷都されるのにあわせて、大量のヒノキ材が必要になってきました。やがで、ヒノキ材は、琵琶湖周辺や瀬戸内海方面等の建築にも求められるようになり全国に広がっていきました。

「ひのき」という和名は「火の木」の意味で、古代にこの木をつかって火をおこしたことによるとされています。また、「ヒ」には「良い」という意味があるため、“ヒの木”と呼ばれたという説もあります。高さ 40m にもなる常緑高木の針葉樹で、天然では、東北南部(福島県)から屋久島まで分布しています。

■法隆寺にも使われていた
世界最古の木造建築。木と言えば檜の時代に建てられた檜造りの法隆寺。昭和大修理の際、交換した材は35%で、残りの材は1300年前のものが使われたということ。解体途中、屋根の重みで曲がっていた檜の垂木が元に戻り、柱を2〜3mm削ると檜特有のあの香りを感じることができたといいます。このことからも、檜は1300年もの時の中で、その生命を保ち続けていたことがわかります。
実際、檜は伐採してから200年強さを増し続け、1000年という長い年月をかけ、ゆっくりと伐採時の強度になっていきます。松や杉で600〜1000年というから、檜だったからこそ、 1300年の歴史を知ることができたのかも知れません。

また、法隆寺以外にも檜の特性を活かし、高尚で神聖なものとして神社仏閣などの建築物にも使用されてきました。代表的なものとして、「伊勢神宮」・「東大寺」・「清水寺」などがあげられます。

 

【檜の特徴】

檜の肌触りはなめらかで、肌目が緻密。独特の艶と香りを持ち、強度に優れ、材の狂いが少なく、耐久性に至っては、様々な種類の木材の中ではトップクラスで、材は軽く加工がしやすく建築材の活用範囲が広い。また、耐朽性が高く湿気にも強い。

■伐採後、強度が増す
檜は伐採されてから200〜300年の間、強さが徐々に増し続け、2〜3割も上昇します。その後、1000年という長い時間をかけ、ゆっくりと伐採時の強度になっていきます。
要するに、‘築1300年の法隆寺の檜’と‘新しい檜’の強度はほぼ等しいということになります。
檜は伐採され、建築材として使用される時に第二の命が息づき、その後、長い年月を生き続け、1000年の時を経てもなお香りは当時のままの癒しを保ちゆったりと生き続けていくのです。

■一般的な住宅資材との強度比較
檜の伐採後の寿命は2000年といわれ、松やケヤキは400年、杉で500〜600年。何れも長寿命ですが、一般的に使われる住宅資材と強度を比較しても檜の強さは歴然です。 また、檜は腐れにも強い木材です。というのも腐朽菌は酸素・水分・湿気・食物の育成条件の中で育ちますが、檜は比較的水分の少ない木材なので腐りにくいのです。

更に、圧縮・曲げの強度にも優れ、粘りがあるため、斜めにかかる力にも強い木材です。
木材の比重は0.3〜0.8、鉄の7.8やコンクリートの2.3と比べ極めて軽い素材ですが、この比重に対して引張比強度は鉄の約3倍、コンクリートの約120倍、圧縮比強度は鉄の約3倍、コンクリートの約10倍になります。
つまり一般に強いといわれている鉄やコンクリートよりも檜の方が強い素材といえます。また、一般に多く使われている資材と比較しても耐久性・強度共に非常に優れている事が照明されています。
このことから、地震などのあらゆる方向からの力に対しても強い、安心できる材といえます。

■用途(主な使用場所)
住宅建築では、土台・柱・垂木・根太・母屋・貫・敷居・鴨居などですが、『日本書紀』で綴られているように、古来より日本文化にも欠かせない木材です。
また、日常生活の中にもお風呂・お椀・お箸などに使われています。食器などにも使われていることから“強度・耐朽性・柔軟性”だけでなく、安全・安心をも得ることができるのです。

■檜の香り効果
檜には独特の香りとリラックス効果があるといわれていますが、その要因は“アルファピネン・ボルネオール・ヒノキオール”などの精油分によるものとされています。人間には心地よいこの香りはダニ・シロアリ・細菌などが非常に嫌う匂いらしいのです。
人は時として香りで癒されることを欲します。特に檜の香りには精神を安定させる科学的な力があるのです。その効果によりスポーツ選手の中にも精神安定剤の変わりに、檜の精油を持ち歩く人もいるそうです。


◇◇◇ アルファピネン : リラックス効果があり脳からのアルファ派の発生を増加するなどの効果がある。また、食欲を促進し消化を助けるなどの効用や発汗を促し体温を下げる効果などがある。 みょうがや春菊に含まれる。
◇◇◇ ボルネオール : 防虫・抗腐敗・解毒作用があり、入浴剤やアトピー性皮膚炎の薬剤にも使用されています。 
◇◇◇ ヒノキオール : 抗菌・防蟻・リラックス効果があるといわれている。


気管支喘息やアトピー性皮膚炎の一因となるダニの繁殖を抑制する作用もあります。

※木・檜についてPDFでダウンロードできます。

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